ぺそけん

同人活動記録と日記と旅行記

JR東日本パスで恐山とかに行ったよ日記

今年1発目のブログです!!!

JR東日本150周年パスという狂った切符で恐山メインの東北旅行に行ってきました!

JR東日本パスとは?
3日間東日本のJRの電車とあとなんかいろいろ私鉄が乗り降りし放題でたったの22,150円円の狂った切符のことです。
いろんな店や施設で優待もあります。NewDays10%引きとか(狂ってるよ…)
新幹線の指定席も4回までとれます。逆に言うと指定席じゃなければ好きなだけ新幹線に乗れるということです。どうかしてやがるぜ
この切符で『田園に死す』を見てからずーーーっと憧れてた恐山に行きました!!!やったー!!!!!ウオオオ!!!!

恐山へはいつか行こうと思いつつもとにかく交通費が高いのと(片道2万円…)開山が5月〜10月の限られた期間だけというのが難易度高く…。
お先に特だ値40%も取れなかったし今年は諦めよう…と思っていたところにこの狂った切符の発売情報が飛び込んできたのです。
行くでしょ!?こんなの!!!
切符の使用期間が2週間くらいしかないのにこの期間だけ予定が空いてたのはきっとめぐり合わせ!運命!今行くべき!
というわけで同人誌の原稿もほっぽりだして(うそ。グーグルドキュメントにデータ入れて移動中も書いてた)旅にでました。
僕らが旅に出る理由、それはイカれた切符が発売されたから。ありがとう鉄道150周年…

JR東日本への忠誠心が高まりました。

ほんと旅行は行けるときに行かないとだめだよ。
首里城に行った直後に火事で燃えてしまってから、行きたいところは後回しにせず行けるときに行かないとなあの精神で生きています。
樺太旅行はコロナで中止になった上に情勢的にこの先いつ行けるかもわからなくなったしな〜…

■1日目■
本日の旅程です。
6:56東京→9:43八戸
10:09八戸→10:45野辺地
13:00野辺地→13:56下北
14:05下北→14:48恐山

野辺地の乗り換え待ち…チャンギ空港のトランジットかな?
田舎あるある1本のがすと次は2時間後の罠にはまってしまった…
東京発の新幹線は2本後のモノでもよかったことに気づいたときには予約がいっぱいになっていて変更できなかった。
突然思い立った旅行だからこういうポカも仕方ないですね。楽しむ方向でいきます。

青い森鉄道線 モーリーかわいい いっぱいグッズ買った
ちょうど稲刈りの時期で黄金色の田んぼがどこまでも続いててきれいだったな…。
旅先の風景はいくらでも見てられる。

野辺地駅の乗り換え2時間待ちは駅周辺を散歩しました。

写ルンですでたくさん風景撮った。早く現像したい!
二度とくるかわからない町を歩いてるとぐっと切なくなります。旅はやはりいいものです。

くいっぱぐれの予感がして八戸で買っといた名物駅弁
さすが名物なだけあって脂が乗ってておいしかった…

その後大湊線出発ぎりぎりで乗り換え客がどわっと増えた。
そりゃオトクな切符使えるなら最北端の駅に行きたいよな。みんな考えることは一緒だな…

野辺地から電車で海沿いに北上。海が見えるのはほんの一瞬。
このあたりは風が強いらしく、風力発電の巨大な機械がたくさんあって車窓の景色がエモかったです。

ついた!下北駅!ここからバスで恐山へ。 
山道険しくて怖すぎた。掟破りの地元走りみたいなつづら折りだった。
昔の人はこんな険しい道を歩いて行ったのか…すごいな…。

ついた!!!恐山!
山道を抜けて宇曽利湖が見えた瞬間ゆでたまごのようなうっすら硫黄臭がして食欲をそそります(ゆでたまごから日々のたんぱく質を摂取してる人間の感想)

伊豆大島の裏砂漠に似て(あそこも火山だ…)とても静かで生き物の鳴き声ひとつ聞こえず、風が吹くたびに風車が回る音がカラカラ鳴る
霊場とはいっても怖い印象はなく、とても静かで気持ちの整理のつけられそうな場所でした。
受け入れがたいことをゆっくり受け入れていくのにいい場所というのかな…

あちこちから蒸気がふきでてる。もちろんあったかいです
あと地面の下を水が流れる音や機械みたいなぴーという音が聞こえたり(多分小さな穴から蒸気が吹き出て笛みたいな音が出てるんだと思う)山が生きていることを実感できました。

私が一番地獄だと思ったところ 写真だと本物の迫力の1ミリも伝わらないなあ!!!???!!!
広く開けた場所に石の積み上がった小さな山がたくさん積み上がっています。
ぬーべーの賽の河原の話を思い出して悲しくて喉がきゅーっとなった

思わず足がすくんだ場所
白いのは手ぬぐいで、木の枝にわらじをくくりつけてあります(死出の旅路に不自由しないように供えるらしい)

写真だとわからないけど幅1メートルもないがけっぷちみたいなところが通路になってます
怖い

夜は宿坊に止まりました。これ夕飯ね
おうおう足りんぞ!!!って思うじゃん?
素材の味が強くて薄切りのきゅうりも口に入れた瞬間瓜でーーーす、!!!と自己主張してくるのですごくおなかいっぱいになった。
みそしる しじみのだしが出すぎで感動してたのにしじみなんて一欠片もはいってなかった(そらそうか精進料理だし)
いわずもがなごま豆腐は一生口の中にいてほしいとろけるおいしさ 白米も当然のようにおいしい
大満足でございます。

食後は外に出て星を眺めました。
当然周りに建物も灯りもなにもないので、信じられないくらいたくさんの星を見ることができました。
あんなにたくさんの星が光ってるのを生まれてはじめて見た。

宿坊は消灯10時でそれ以降は部屋から出られなくなるので、星を見たあとはサクッと温泉に入りました。
恐山の温泉は硫黄が強くて3分〜10分しか入れないし、そもそもお湯の温度が高いので長湯はムリ。
5分位入っただけなのに上がったあとも体の内側からすごい熱のオーラがわんわん上がってきて体を包んでバリアになってくれてるみたいでした。 こんなのはじめて…
ぬるめの炭酸温泉に入ったあとみたいで暖かくて気持ちよかった

■2日目■
朝食の前に朝のおつとめ。
お寺の本堂には遺影や故人の服、冥婚のための花嫁人形などがたくさん飾ってありました。
こういう弔い方をする文化に触れたことがないので驚いた。
中でも目を引いたのが着物の襟みたいなまといに似た飾り。
この記事の下から2番目の写真の右奥にぶら下がっているのと同じモノです。(「田園に死す」の中でもチラッと見えてた……)
すごく気になって「これは何ですか?」って聞いたけど、お寺の人もなんなのかわからないらしい。
この記事を書くにあたってざっと検索してみたけど全然正体が分からなかった…。土着の信仰を感じる。旅ならではだなぁ

あさごはん
トマトの位置そこなん???

食事を終えたら朝イチのバスまで時間があるので昨日回りきれなかった場所を散策します

電波が弱い恐山で数少ない感度良好ポイント湖畔 ここにしゃがみこんでで必死にツイッター見てた(何しに来た??!!)

境内の温泉 この小屋に入ると…

これ!雰囲気抜群すぎなァィ??!
ものの5分入っただけで歩きすぎて痛めた足の筋が痛くなくなって、足のサイズが一回りスッキリしたきがする!
トランヴェールの湯守のいる宿の記事をいつもうらやましく見ていたので、こういう風情のある温泉に入れてとてもうれしいです。

恐山は霊場だからといって怖いところではなく(高野山もなにも怖くなかったしね)
もし仮に幽霊が出たとして、ここに出るのは誰かがまた会いたいと願った誰かだから怖いことはしないだろうと思いました。
ただ怖いと思ったものをあげるなら、霊ではなくて残された人の念かな…と思います。写真を撮るのもはばかられるようなモノがいろいろあった。それだけつらい気持ちを抱えてここまで来た人がたくさんいるんでしょう。

では恐山を下りて移動~~~!!!

途中の待ち時間で軽くお昼
イギリストースト、思ってたより百倍くらいおいしかった。
しっかりマーガリンにじゃりじゃり砂糖がはいってて明らかに体に悪いやつ!最高!

八戸駅で新幹線に乗り換える前に駅前のショップで日本酒二杯試飲
芳醇系の日本酒おいしいな!鼻に抜ける香りがふわーっとする

途中仙台駅でアンドアールグレイのアイスを食べるためだけに下車!JR東日本パスならこんな贅沢な新幹線の乗り方もできるんです!!!神
これはおいしい…!お茶系アイス大好き!!!
東京近郊にも出店してほしい-〜けどもしできたらクソ混むだろうなぁ…

仙台から郡山まで移動してホテルにチェックイン
たくさん移動して疲れたので夜は近くのデパ地下で買ったお寿司にしました。
郡山ラーメンも食べたかったな〜!!!

この日泊まったホテルがコンパクトで秘密基地みたいでたのしかった。洗面台せまくね?必要最低限でいいね
部屋の作りがたのしい格安ホテルは沖縄のKARIYUSHI LCH. Izumizaki県庁前以来ですね あそこもロフトがあって面白かった

この日は八戸から遠いところかつ今まで一度も降りたことのない駅ということで郡山に泊まったけど今思うと秋田もよかったな…。秋田…行きたかった…ッ!
仙台は夏にグラフェスで行ったばかりだし、ホテルが馬鹿高かったので断念。
全国旅行支援の日程が決まる前であんなに高いなら、決定後はもっと大変だっただろうな…。

■3日目■
朝、ホテルの近くの安積国造神社にお参り。

雰囲気ある~
その後近場の温泉街ってことで磐梯熱海へ向かいました。(会津若松は数年前に行ったばかりなので今回は選択肢に入らず)
地図を見たら駅の近くに堂々と風俗店があったりして、こりゃあしっぽりした温泉街が期待できるんじゃないの~?と思ってた
思ってた…んですけど…
普通にさびれとる!!!!

駅前の足湯はきれいだった

本当に申し訳ないけどマジで寂れてた。誰もいない街、誰も使っていない住居、人の気配の感じられない芸妓組合事務所、こわれかけたお店。そしてなんかすごい雄大な風景。

こういう町にたどり着くから旅ってやめられないんだよなァ~!!!
温泉は広くて気持ちよかったです。
あと駅前の地域センターみたいなところで買った地元手作りのパンとかお餅がめちゃおいしかった。

お昼はぎょうざが食べたくなって、指定をとらずに新幹線で宇都宮へ。
自由席がいっぱいで立ちっぱなしでした。でも30分だけだから全然平気♪

地元民の人がひっきりなしに入って行ってるお店を選んだ
ぎょうざもハルピンキャベツもおいしい

ぎょうざを食べ終わったあと、駅ビルであれこれ買い物して東京に戻りました。
これにて2泊3日の東日本パス旅行おわり!

■まとめ■

3日間の移動は以下の通りでした。

都内の駅→東京 140円
東京→下北 18,500円
下北→仙台 11,680円
仙台→郡山 5,480円
郡山←→磐梯熱海 660円
郡山→宇都宮 5,150円
宇都宮→東京 4,490円
東京→都内の駅 140円

計46240円 なので24090円浮きました!
Twitterみた感じ合計5万円台の人が多かったから私は結構控えめな金額かも

多神教(?????)
ホテルも全国旅行支援が適用になったので激安でした。
私は詳細が決まる前に楽天トラベルで申し込みを済ませておいたので、予約合戦に巻き込まれずにすみました。(恐山の宿坊は電話予約。支援対象外)
たくさん情報収集して決め打ちで予約して大勝利!やっぱり戦に勝つには情報収集が大事なんだよなァ~!
楽天トラベルありがとな!楽天トラベルしか勝たん! 楽天経済圏の奴隷
今回はありがたい切符のおかげでずっと行きたかったところに行けて本当に大満足です!!!
ありがとうJR東日本!来年も151周年記念でまた同じ切符売ってくれよな!(強欲)