ぺそけん

同人活動記録と日記と旅行記

伊豆大島弾丸ツアーにいってきました

ずっと前から船旅にでたいと考えていたところ
ツイッターのプロモーションで伊豆大島行きのジェット船が安い!という
広告を見たので弾丸旅行にいってきました。

●出発まで
今回のプランは乗れる船が限られていて、往路は12:50発、帰路は11:00発。
東京湾にきっかり24時間で戻ってくる旅だから、あちこち観光にいかずに
のんびりリフレッシュしよう…とか考えてましたが
当日まで弊社はつぶれそうでやばいわ実家で色々あるわでバタバタしてて
ほぼ予習できてませんでした。

北海道に引き続き1泊1人旅なので荷物はリュックに収まる分だけ!
身軽な旅サイコー!!
宿泊先が民宿で寝間着とタオルが有料とのことだったので
薄手のジャージの下だけ持ってってタオルはお金払って借りました。
荷物は増やしたくない!金で快適を買おう。

ちなみに船の格安チケットは電話予約でした。
予約番号を伝えられておわりで「えらいアナログだな!?ほんとにこれで大丈夫??」
と若干不安になった。(インターネットキッズだから…)

●出港
朝早く出発じゃない旅行は久々!
何があってもいいように1時間前船着き場に到着。
受付で予約番号を伝えたら滞りなくチケットを手渡されてほっとしました。
インターネットしか信用できない人間ですまん…。
チケットに住所やら電話番号やら記入します。
地元新潟の佐渡汽船ではこういう手書きの記入、しなくなったらしい。
地方ではやらないアナログなことを都会でやってるのはなんだか面白いな~と
思いました。

出港までの時間、鼈甲寿司食べる気まんまんだったのに店しまってたので
カフェでメダイフライのサンドイッチを食べました。

船着き場のカフェのクオリティか!?
魚の味がチーズとマッチして美味。パンもおいしい!

===

船は予定通りに出港しました。
はじめてのジェットフォイルは飛行機みたいな乗り心地だった…。

日本海の傍で育ったので、産まれてはじめて太平洋を見たとき
なんて広くて寂しくて怖い海だろうと思ったけど
日本海には町で一番喧嘩が強いやつみたいな風情がある。
荒っぽいんだけどどこか親しみやすいというか…)
いざこうして漕ぎ出して?みると全然にぎやかな場所だった。

貨物船はみわたすかぎり走ってるし、飛行機もたくさん飛んでいる。
太平洋は世界とつながっていて、その途方もない広さが
怖いと思っちゃったのかな~とぼんやり思いました。
佐渡行きの船では…場所が場所だから貨物船とか全然見ないんだよ…。

思えば船も飛行機も私にとっては身近な乗り物だったな…。
さいころフェリーに乗って何度も佐渡に遊びにいったし、
私の故郷は轟音をたてて頭の上を飛行機がとんでいく町だったから…。

●1日目
2時間たらずであっというまに岡田港に到着。
港の目の前のお店で景気づけに地元の牛乳を使ったストロベリースムージーを購入。

コクがあってやさしい甘さで、でも変に後を引かない味わいは俺ごのみのもの。
おいCくん!!!
お店の外でチューチュー飲みながら携帯をいじってたら
いきなり店じまいの準備がはじまってびびる。
まだ夕方ですけど!?
とかいってる間にさっさと港の施設も閉じてしまった。ホワ~…。

船の発着がなくなるから港も周りのお店も閉めるんだろうけど
これが東京だったら(いや伊豆大島も東京なんですけど)
人がこなくても一応開けておくだろうな~とぼんやり思いました。
利用する側からしたら不便ではあるけど、でも働く側からしたら合理的だよね。
うらやましいなぁ…。

===

ひとまず今夜お世話になる民宿に行って荷物を置く。

バッド・エデュケーションにこんな部屋なかった?(全面ピンク色)

私さ…伊豆大島をナメてたんだよね
何も遊ぶ場所がなくてもぶらぶら散歩したり海を眺めたりできれば
それでいいって思ったんだけど…
岡田港…海は歩けないし…散歩しようにもすぐ弱虫ペダルかってレベルの
坂道になるから…散歩もできない…。

というわけでバスに乗って動物園までやってきました。なんと無料。
ちなみに1時間後のバスを逃すと帰れるのは2時間後。
試されている。

色鮮やかなフラミンゴ

動物たちにどつかれすぎて風前の灯火の木

視線を感じて顔を上げたら睨まれてた

勢いがあっていいコピー

溶岩で崩された石垣?噴火当時のままにしてあるのかな…。
あちこちにゴツゴツした岩場があったり、土が黒かったりして
火山の島なんだな~と改めて実感しました。
(私の地元が一面の砂地なため上京してきたとき黒い土を見て
「すごい!関東ローム層は本当にあったんだ!!!」と感動したのを思い出した)

閉園間近ということもあって人っこひとりいなくて
あたりは見渡す限りの山。
そこそこ海まで距離があるのに、聞こえてくるのは波の音だけ。
こちらによってくるフタコブラクダを見ながらふと
「今私がこいつにどつかれて死んでも誰にも見つけてもらえないのでは?」
という不安にかられたりしました。

「手つかずの自然」という言葉があるけれど、私達人間のような
小さな生き物がこんなどでかい自然に介入することがそもそも
おこがましいのではないか…?みたいなことをガラにもなく考えてしまった。

===

民宿に戻って、今夜泊りの人たちみんなで食卓を囲みつつお喋り。
この島に来るのはだいたい釣りかダイビング目当ての人ばかりで
月イチとか週イチで来る人も多い…とか。
あんまり常連さんが多いからお互い顔見知りになっちゃった、みたいな
話をききつつみなさんが釣ってきたばかりの魚やタコをたくさんいただきました。
ありがてえ~~本当においしかった…。
写真が残ってないのはみんなで爆速で食べたからです。

この初めての人どうしで和気あいあいとする雰囲気、
楽しいは楽しいけど陰気オタクには未知の経験すぎてドキドキでした。
民宿だけに限らず、バスでも運転手さんに話しかけられてみんなでお喋りしたり
地図見てたら地元の人がアドバイスしてくれたりとかして
一斗缶みたいにあったけえ島だな…と思いました。

「ここ、ネットで有名なんだよ」とバスの運転手さんがわざわざ停めてくれた。
「何かある場所なんですか?」って聞いたら「いや、ただの道」と言われて
笑ってしまった…。

夕食後ふらふら港まで散歩にいったけどちょっとくもってて
星があんまり見えなかったのが残念だったな…。
釣り人たちが夜釣りへと繰り出していくのを見送って就寝。

●2日目

カモメの鳴き声と夜行フェリー到着のざわめきで起床。
朝食ナシのプランだったので早々に民宿を後にしてバスにのって
元町港のほうの温泉施設にGO~

フェリーで来た人たちが朝を過ごすのによく使う場所だって聞いてたから
さぞかし混んでるだろうな…と思ってたけど
なんと温泉、貸し切り状態でした。ひゃっほー!!!!
意味もなくぐるぐる回ったりしてしまった。
お湯ぬるめでダラダラ入れてよかったなぁ。
朝寝朝酒朝湯が大好きです!!!!

モーニングがトーストセットとおかゆセットと豚丼の3択だった。どんな判断だ。
おかゆセットにしたら明日葉の辛子漬けと岩のりとうめぼしがついてきて
これがすっっっごくおいしかった…!!!明日葉、好みの味だわ。朝から至福…
朝食におかゆを選ぶようになったら歳だと数年前までは思ってたけど
こんな幸せを味わえるなら歳をとるのもステキなことよ!!!!
(最近ホテルに泊まるたびにおかゆを食べているヒューマン)
あとアイス。こちらも甘いのに後味すっきりでとてもよかった

===

モーニングの時間が終わって昼まで食堂が閉じるのを見つつ、
改めて「ここが東京だったらこうはいかないんだろうなぁ」なんて考えたりした。
「働く時間が短くて良さそうだなぁ」と思いつつも、
「でも、これで生活していけるのかな?」と思って伊豆大島に住んでる人のブログを見てみた。

すると「収入は少ないけど、そもそも支出も少ないので余裕で貯金できる」と書かれていて
確かにな~と思った。
コンビニはないし遊べるお店もない。(パチンコ屋は数軒あったけどすごく地味なたたずまいだった)
だいたいのお店は夕方には全部しまってしまう。
坂道だらけでどうやって移動してるのかなぁとか、子供は通学とか大変じゃないかなぁとか
必要なものもなかなか手に入らないんじゃないかなぁとか考えてるうちに、
私は東京の便利でせわしない生活じゃないともはや耐えられない身体に
なったんだな~とぼんやり思った。

伊豆大島での暮らしは不便もあるだろうけど、きっと「足るを知る」的な幸せはあるだろう。
あと釣りやダイビングが好きな人にとっては天国だろうし。
若い人が移住してくるのもなんとなく理解できる。
でも今の私にはここでの暮らしは難しいと思う。

別にどちらが良いとか悪いとかいう話じゃない。
ただ、「こういう生き方もあるんだ」ということが知れたので
伊豆大島にきてとても良かったな…思いました。

===

帰りの船でふと気づいたけど、房総半島と三浦半島は結構距離があって
途中アクアラインなんて通ったりするくらい離れてるのに
東京にもどってくるとだんだん両岸が狭まってきて
最後に見慣れたお台場の景色になるのがかなりエモいですね。
東京湾ってでっかい内海なんだなぁ。

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今回のおみやげ!
パケがかっっっわいい椿油&牛乳煎餅!!!
椿油は作ってる会社の人のインタビューに「まずパッケージを変えた方がいいと
アドバイスされて半信半疑で変えてみたら売り上げが上がった」とかいてあって
そうだろうなぁ…と思った。だってめちゃくちゃかわいいもん…。
牛乳煎餅のほうもこれ、この缶かわいさグランプリ優勝でしょ。
煎餅そのものも、てっきり瓦煎餅みたいなのだとおもったら
すっごくコクがあってクッキーみたいでおいしすぎた。もっといっぱい買えばよかった!

あと写真にはとってないけど、椿油で揚げたおかきと
地元の「御神火」って焼酎を使ったケーキを買いました!!お酒のケーキ大好き!
旅行にいくとネットではのってないおいしいものに出会えるので
本当にステキだな~~と思います。
食べることに興味関心がありすぎる。

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今回は24時間の弾丸旅行であんまり観光できなかったけど
今度来るときは三原山トレッキングして裏砂漠歩いてみたいな~と思います。
あとくさやを食べてみたい!!!

今回かかったお金

・宿泊費6100円(夕食つき)
・往復交通費3900円
・バス代1480円
・温泉代900円(貸しタオル込み)
・食費1100円
・お土産3000円くらい?

計16480円
お!!思ったより安かった…。
なお今回の反省は

・予習をしっかりする
・ビニール袋は多めにもっていく
・エコバッグを持っていく

の3点です!!!!!!
次回旅行は来月!!!
エコバッグは本当に本当に忘れないように!!!!!!